会長挨拶

自ら未来を切り拓く児童を育成する特別活動

氣田 眞由美(練馬区立豊玉小学校長)

 東京都小学校特別活動研究会のホームページを御覧いただき、ありがとうございます。

 令和7年度に続き、令和8年度も東京都小特活会長を拝命いたしました練馬区立豊玉小学校校長 氣田 眞由美と申します。重責ではございますが、微力ながら、皆様のお力を頂戴しながら努めさせていただきたいと存じます。

  今年度、本研究会は「自ら未来を切り拓く児童を育成する特別活動」を研究主題として掲げ、3年間の研究の成果と課題を整理し、今後の充実と発展につなげる節目の年を迎えております。

 近年、生成AIをはじめとする技術革新が急速に進み、子供たちを取り巻く学習環境は大きく変化しています。知識・情報へのアクセスが容易になる一方で、多様な他者と対話し、協働しながらよりよい解を創り出す力の重要性は一層高まっています。

 次期学習指導要領では、「自らの人生を舵取りする力」や「民主的で持続可能な社会の創り手の育成」が重視されています。主体的に考え、他者と協働しながら課題を解決する力の育成が求められています。

 また、中教審では調整授業時数制度をはじめとする教育課程の改革についての議論も進んでいます。本校も「教育課程柔軟化サキドリ研究校」の指定を受け、新たな教育課程の在り方について実践的研究を進めているところです。そこでは、知識・技能の習得にとどまらず、社会の中で生きて働く力の育成が重視されています。

 子供たちには、「好き」を原動力に学び、「得意」を伸ばしながら、自分らしく社会と関わり、未来を切り拓いていくことが期待されています。

 また、ドキュメンタリー映画『小学校〜それは小さな社会〜』や山崎エマ氏の著書『それでも息子を日本の小学校に通わせたい』に見られるように、日本の小学校における「勉強を超えた学び」の価値が改めて注目されています。

 学校は「小さな社会」であり、その中核にあるのが特別活動です。特別活動では、合意形成や思決定、他者理解等を通して、よりよい集団づくりと自己実現が図られます。

 特別活動は、キャリア教育の要であり、学級経営の基盤です。また、生徒指導の核であり、特別支援教育とも深く関わるなど、重要な領域であると思います。

 一方で、教科書がなく指導がしづらい、成果も見えにくいなど、なかなかその価値が浸透し実践に結び付いていきにくいという課題があります。

 しかし、近年、校内研究で取り上げる学校も増えてきており、私も校長先生から「子どもたちの人格形成のために改めて特活が大切だと考える」「そのために学校全体で取り組んでいきたい」というようなお声かけをしていただくことが多くなりました。

 特別活動を人間力を培う基盤として信じ、先輩方から多くを学ばさせていただきながら実践してきた私自身としても、同志を得たようで大変嬉しく思います。

今こそ、本当に今こそ、私たちはこの特別活動の価値をさらに高め、実践と研究を一層広げ、特別活動のもつ力を発信してまいりたいと思います。

本研究会では、これまでの成果を踏まえ、次期学習指導要領の実施を見据えながら、子供一人一人が「好き」を原動力に学び、「得意」を伸ばし、自らの人生を切り拓いていくことができるよう、更に一層特別活動の充実と発展に努めてまいりたいと存じます。

今後ともご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げまして、挨拶といたします。

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